楽曲分析 No.1「In My Room」Beach Boys
「In My Room」は1963年に発表されたアルバム『Surfer Girl』収録
Brian Wilson による流麗なメロディが特徴の楽曲
コード進行は以下(耳には自信がないので間違いがあればご指摘ください)
原曲キーは、B major
応用し易くするためにディグリーネームで記してあります
Intro
ⅠM →Ⅵm → Ⅱm → V
Verse
IM → Ⅶ bM7 → Ⅱm → IM
IM → Ⅶ bM7 → Ⅱm → IM → IM on Ⅵ
Ⅱm → Ⅶ → V → Ⅰ
Bridge
Ⅵm → V の繰り返し
※Bridge後、Verse に戻る
分析
Intro
定番のイチロクニーゴのアルペジオなので特に分析の必要なし
Verse
IM の部分では、キーの1度、2度、3度から4度、5度を用いたなだらかなメロディ
続いての5度から6度にかけてのメロディでは、
ⅦM7 の構成音の7度(キーの6度)をメロディにあて、構成音の似たⅡmに繋いで構成音の3度マイナー(キーの4度)に着地、IM に解決すると同時にメロディもキーの3度に落ち着く。
ふた回し目も基本は同じで、最後のIMのベースをⅥに変更して続くⅡmに滑らかに接続する工夫がなされている。基本的な、トニック機能を持つ別のコードのルートを拝借するカタチ。Cをキーとするなら、例えば、CM on E 、F on D など
Bridgeは、無難なので解説の必要なし。
Ⅶ bM7が効果的に使用されている楽曲の為、ミクソリディアンの雰囲気が漂う
ビートルズでも多用されているⅦ bM7は、明るくてダルい雰囲気を出すのに良い
I とⅦ bM7を繰り返すだけの楽曲もある
ただし、この場合はモードなのでコード進行とは別の捉え方