コード進行・分析メモ ミツメ「煙突」
収録アルバムは以下。『eye』は、amazonで「入荷未定」となって価格が高騰しているのを見かけたので、欲しい人は早めに手に入れるのが良い。
Verse 1
A - C♯m - D - D on E
Ⅰ -Ⅲ- Ⅳ Ⅳ/Vのよくある形
終始感を弱めるためにドミナントの音をベースにサブドミナントのコードを乗せるのは常套手段。ⅣのコードのところでM7th の音を上手く使っているのがポイント。
Verse 2
導入前に 主音A からの下降フレーズが入る。
A G♯ F♯ E
D- E - C♯m - F♯m- Bm - E - A
Ⅳ- Ⅴ - Ⅲm - Ⅵm - Ⅱ m - Ⅴ - Ⅰ
ジャズや渋谷系の曲で頻繁に見られるオシャレ進行。ドミナントからⅠに解決せずに、4度進行を連発するのはよくある手法。メロディは上手く3度の音を使いつつ綺麗に繋いでいる。Ⅲmのところのメロディは、フリジアンスケールをm3から7♭まで下降して次のm3に繋いでいるのはジャズのようなフレージング。
まとめ
音楽理論を知らない人でも聴いていて「アレ、変だな」と思う箇所には、ノンダイアトニックコード(キーから外れた音)が登場している。この曲は聴いていて引っかかる箇所はないので、綺麗にダイアトニックコードを使っている。
余談だが、「 fly me to the mars !!!」のシングルB面ヴァージョンは、アルバムヴァージョンとアレンジが大きく違う。シングルB面ヴァージョンでは、ドラムマシーンを使用していて、大々的にギターが導入されている。しかし、個人的にはアルバムヴァージョンの方が圧倒的に良いと思う。シングルB面ヴァージョンは、ギターが鳴りすぎていて少しうるさく感じた。あと、ミツメはベース上手い。ギターポップバンドに足りていない黒い成分がとても良いスパイスになっている。
個人的な話だが、私にとってのミツメは『ささやき』で止まっている。理由は推して知るべし。