捏造日記

電脳与太話

経過観察20210923 週間・習慣

インプットが少ない人に囲まれて生活することに慣れてしまっていたが、そんな人間にはなりたくないという思いが強くなってきた。少なくとも、本・漫画・映画・音楽を、毎週それぞれ1つ触れる習慣を作りたい。計画倒れは目に見えている気もするが、続けば儲けものの精神でできるところから始めてみようと思う。あまり肩肘を張らずに、細々と続けられたらと思う。

 

『零の晩夏』 / 岩井俊二

超写実絵画をめぐるミステリー小説。本業が映画監督の岩井俊二が書いた小説であるため、美文ではなかったが、あざとさのない簡潔な文章で良いと思った。

著者に絵画の素養があることから、芸術分野の描写が細かいことが印象に残っている。小説はレトリックよりも、ディティールの決まると思う。

 

フジモトマサル傑作集』 / フジモトマサル

書店で偶然手にして以来、いつか読んでみたいと思っていた漫画。思考は人間、肉体は動物という設定をベースに、そこで暮らす動物たちのシュールな日常を描いた作品。たわいもない会話の結論に当たる部分を大胆に省略することで独特の余韻を生み、アフォリズムのように感じさせる手法がとても気に入った。

 

『Love Letter』 / 岩井俊二

 岩井俊二の代表作とのことで観てみたが、あまり合わなかった。物語の核となる部分だと思うが、死んだ男の初恋の相手と婚約者の顔が全く同じという配役は疑問に思う。顔が好きな相手と恋しているだけという邪推してしまう。結局容姿で人を好きになるという皮肉と解釈できなくもないが、作風からして深読みだと思う。

また、祖父が疾走するシーンは表現・演出として過剰だったと思う。作品が作り物であることを意識させられてしまい、現実に引き戻されてしまった。色々と期待し過ぎていたのかもしれない。

 

Good Gravity / SASUKE 

Talk Like Beats というポッドキャスト経由で知った。アニメ・アイドルソング界隈で活躍する田中秀和が出演する会で、注目する次世代として紹介されていた。抑揚の効いたポップスが中々に好みだった。

 

書いていて思ったが、これを毎週続けることは果たして可能だろうか。