捏造日記

電脳与太話

経過観察 2025/12/16 今年読んだマンガのリスト

最近はマンガを少し読んでいます。適当に本棚を撮影してAIに文字起こししてもらえそうだったので記事にしてみます。坂本眞一、panpanya、模造クリスタル、三島芳治、高妍、海外漫画などのお気に入りが抜けていたりしますが、AI文字起こしの限界ということで...。マンガ選びは基本的には感覚で選びつつ、偏らないように意識的に少し外した作品も手に取るようにしています。主な情報源は、本屋、レーベル、出版社、作者インタビューなどでしょうか。

 

マンガのラジオというポッドキャストもよく聴いています。


他には Youtube ではウラ漫、めちゃコン、海外マンガRADIOも気が向いた時に流しています。


では以下にリストを置いておきます。気に入った作品には⭐️を付けてあります。


青春・日常・コメディ

恋愛・人間関係

  • 半分姉弟 — 藤見よいこ 

  • ⭐️ねずみの初恋 — 大瀬戸陸 

  • おかえりアリス — 押見修造

  • ⭐️血の轍 — 押見修造
  • ヴァンピアーズ — アキリ

  • ⭐️愛と呪い — ふみふみこ

  • hなhとA子の呪い — 中野でいち

  • 十月桜 — 中野でいち

  • ⭐️恋と問 — 羽生生純 

  • 雑草たちよ 大志を抱け — 池辺葵 

  • 落花生 — 折田洋次郎 

ヒューマンドラマ・社会

  • あくたの死に際(途中離脱) — 竹屋まり子 

  • ⭐️生活保護特区を出よ。 — まどめクレテック 

  • 全部救ってやる(途中離脱) — 常喜寝太郎 

  • 最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常 — 下駄華緒

  • 天 天和通りの快男児福本伸行

  • 累 — 松浦だるま

  • サウダージ — 田辺剛 / カリブsong

  • ブランクスペース — 熊倉献 

  • Sunny — 松本大洋

  • BEASTARS板垣巴留

  • 春あかね高校定時制夜間部 — heisoku

  • 満州アヘンスクワッド(途中離脱) — 門馬司(原作)/ 鹿子(作画)

ミステリー・怪異・ホラー

SF・ファンタジー・冒険

 

歴史・文化・紀行・エッセイ

スポーツ・ダンス・表現(アート含む)

  • ⭐️ワンダンス — 珈琲

  • ⭐️ブルーピリオド — 山口つばさ

  • ⭐️山口つばさ短編集 ヌードモデル — 山口つばさ

  • アルテ — 大久保圭

  • ⭐️ひゃくえむ。 — 魚豊

  • 逆境ナイン島本和彦

短編集・作品集


以上です。マンガの話をしておきながら、年末年始は漫画は読まず、ブッカー賞、日本翻訳大賞、ノーベル賞ゴンクール賞などの受賞作から何冊か読む予定です。


増える音楽本、現代短歌が面白い話、Gia Margaret や BIG YUKIのライヴ、ファッション研究のために大量に服を試着した話、長年の交際相手と別れた話、嫌煙の自分が喫煙者で趣味の共通点のないギャルと交際して半年で破局した話など色々とありましたが、毎日おおむね楽しいです。

またいずれ...

経過観察 2025/05/05 火垂るの墓

2ヶ月ほど前、偶々通りかかった台東区隅田公園で、東京大空襲戦災犠牲者追悼碑を目にし、戦争のことが心に引っかかっていた。何かの運命だと受け入れて再上映企画で5月5日に『火垂るの墓』を観た。感想を文字に起こせる作品ではないことを承知しつつ、少しだけ記録しておきたいと思う。この作品は再び自分で意志して観ることになるだろう。

総務省|一般戦災死没者の追悼|東京大空襲戦災犠牲者追悼碑

丸の内 TOEI「昭和100年映画祭」

上映中に退出した人を目にしたが、作品のあまりの生々しさに生理的な拒否反応を示してしまったのであれば、少し共感できる。自分も観賞中、ストレスの許容量を超えそうな反応のためか脳がピキピキと鳴るような感覚を覚えた。*1泣くべきではないという鉄の意志で鑑賞に臨んだため、上映中こそ落涙しなかったが、家に帰ってから思い返して泣いた。戦争映画の観点から語られがちだが、純粋な映画表現としても極めて素晴らしかった。終戦後、家に戻ることに成功した家族が蓄音機で「埴生の宿」を流すところから始まる場面は完璧だった。多義的であり、鑑賞者の感情を過度に煽らず、アニメーションでしかできない表現であり、言葉を超えていた。

 

余談。「終戦直後に敵性音楽のレコードが流されることはあるのだろうか」という疑問が湧いたが、歴史的背景があった。また、『火垂るの墓』を集中して観たのは初めてのはずが、「埴生の宿」のメロディは自分の中に残っていた。高畑勲、おそるべし。

 

*1:

以前、目を背けそうになったのは、韓国のドキュメンタリーで整形外科医が悲鳴をあげる子供の下を切開するシーン

経過観察 ~ 2025/04/29

ルディ・ヴァン・ゲルダー - Wikipedia

ジャズ史に残るレコーディングに多数参加した伝説的なレコーディングエンジニア。 意外なところでは『COWBOY BEBOP』のサントラにも参加している。

 

ここ10年で読んだインタビューの中で最も良かった。冥丁が極めて自覚的なアーティストであることがわかる。

 

ギタリストのソロアルバムとしては最も面白い作品ではないかと思う。

 


2025年4月20日、OPRCT開催のライブに参加。ジャズ界隈のミュージシャンとして長大なソロに逃げず、LAビートシーン影響下にある音をリアルタイムで演奏する能力に驚いた。クラブで鳴らされるべき音楽の存在を再認識した。建築の魅力は写真では伝わらないことと同じで、クラブミュージックの魅力はヘッドフォンや家のスピーカーでは伝わらない。ライブの途中、SAXの馬場智章がゲスト参加し、Flying LotusPutty Boy Strut が演奏された。馬場智章のことを少し調べると彼は札幌出身であり、キャリア初期にはピアニスト福井良の経営するライブハウス Slowboat で腕を磨いたとのことだった。音楽には不思議な繋がりがある。

余談だが、BIGYUKI は2023年、椎名林檎の『私の猫の目』に参加している。またSNSで、ライブ開演前にBIGYUKIの曲を流していたとの報告が複数あがっていた。

 

 

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0CKYY9YCF/ref=atv_dp_share_cu_r

角野隼人のフジロック英雄ポロネーズを聴いた流れで、英雄ポロネーズを聴き漁った。ホロヴィッツルービンシュタインなどの有名どころを聴いた流れでブーニンに出会い衝撃を受け、2日間くらい延々とリピートした。合わせて、AmazonNHKオンデマンドで彼のドキュメンタリーも視聴。Wikipedia の記述などを見るに日本と海外での評価に差があり、彼のキャリアを口汚く罵倒するブログまで目にしたが、この演奏を聴いて感動できる自分で良かったと思う。彼の音符が弾けるような演奏はロシアピアニズムの系譜に位置付けられるらしいが、そこまで調べる気力はなかった。

しばらくブーニンに魅了されていたが、チョ・ソンジンという1994年生まれの韓国人のピアニストに出会った。あまりに見事な演奏で、2015年の国際ショパンピアノコンクール優勝という実績には納得しかなかった。普段は馴染みのないクラシックの世界だが、巨匠のアーカイブだけでなく、若い世代にも常に希望があることを感じさせられた。

 

海外の深夜枠で伊藤潤二の『うずまき』がアニメ化されており、その劇伴。偶々動画を見かけただけだが、音楽の異様さに驚かされた。

 

正しくドメスティック。偶々 Bandcamp で興味を持った人のリストを見て発見しただけなのでバイオグラフィーを読む程度であまり深くは調べられていない。

BIOGRAPHY|Snail's House

 

 

クラブで音を浴びて魅力を再認識したので、この手の音もよく聴いている。

 

あえて紹介するまでもないかもしれない坂本龍一。ひとつの美しいフレーズを徐々にズラして重ねる発想。

 

Hadrien Feraudは、Victor Wotten や Marcus Miller といったジャコの系譜にいるテクニカル系のベースヒーローらしい。Bass Magazine で何度も特集が組まれるなど、ベーシスト界隈では既に名の通った人物らしい。正直、テクニカル系が苦手な自分には良さを理解できない。Hadrien Feraud - Wikipedia

 

少し脱線するが、Hadrien のことは Atori Yukiyoutubeチャンネル経由で知った。自分の知る限り、彼はテクニック的には最も日本で優れたベーシストだと思う。

 

少し引いた目線での4弦ベースの考察が非常に面白く、Noteも非常に気に入っている。

 

それ以外を聴けなくなるので普段は聴かないようにしているが、久しぶりに Beatles を聴いた。聴き終えた後、「この曲が世界で最も素晴らしい曲です」と言われたら素直に首肯してしまいそうな抗いがたい説得力がある。あまりにも名曲。

自分史上最高の作品

自分史上最高の作品は『かぐや姫の物語』である。あらゆる角度で心から絶賛したいと思えた初めての作品かもしれない。作品を知ってから「これは極めて優れた作品なので今は観るべきではない」と判断し、10年以上意識的に寝かし続けていたが満を持して昨年に鑑賞した。ハードルを極限まで上げた状態にもかかわらず、提示される逆説的な生の肯定に本当に圧倒された。あまりの衝撃に1ヶ月以上は余韻が残った。


日本アニメーション界の巨匠高畑勲は、現存する日本最古の物語の『竹取物語』を現代に甦らせ、水墨画のようなアニメーションという前人未到の表現形態で、結局は死に帰結する矛盾した生の肯定という究極的テーマに真正面から挑み、作品に結実させた。我々の足元で大口を広げているニヒリズムを超克する生の肯定はあり得るのか。徹底した現実主義者の高畑勲が出した答えとは何か。


かぐや姫の還る月は、清浄の世界であり、死の暗喩に違いない。つまり、「月に還りたくない」というかぐや姫の心情は「地球にいたい(=生きたい)」と同意である。しかし何故、彼女は嫌というほど描写されるあらゆる類のカルマに塗れた地球にいたいと希求したのか。それは彼女が地球での生活を通じて「何もない静かで美しい月の世界よりも、矛盾と混沌が渦巻いていても何かがある地球の方が良い」と実感したからだろう。彼女は生まれた直後から剥き出しの生の矛盾に否応なく曝され続ける。一方で、過ごす日々に美しい瞬間は確かにあった。それは例えば、里山の風景、何気ない会話、楽器の演奏、友人や家族と過ごす時間といった凡庸な日常である。実際、作中でもそのような瞬間は肯定的に美しく生き生きと描写されている。高畑勲は『火垂るの墓』で原作通りに主人公を何の救いもなく殺した冷徹な現実主義者だが、『かぐや姫の物語』には僅かながらの祈りを込めた。生と死や理想と現実といった生きるうえで不可避の二項対立を止揚する至上の生の肯定である。

 

高畑勲は本人主導の作品では締め切りを一度も守ったことがないことで有名だった。『火垂るの墓』は当時、色塗りの完成を待たずして一部を白黒のままにして上映された。極度の完璧主義者は、その病的なこだわりゆえに作品を完成させられない。とりわけ、意図のないものは画面に存在しない、言い換えると画面上の全てに意図が込められているアニメーションにおいて、完璧主義者が自身の理想の追求を徹底し始めるとどうなるかは想像に難くない。『かぐや姫の物語』の制作終了の危機は何度も訪れた。結果、製作期間8年、製作費52億円ものリソースが費やされたにもかかわらず、完成の間際、高畑勲が「まだやってたい」と言い始めた逸話が残っている。しかし、彼は『かぐや姫の物語』を確かに完成させた。そして試写会の後、「明らかに今日のひとつの到達点である」と評した。つまり、極度の完璧主義者が、自作に対する自分自身による極めて厳しい批評に耐え得る作品を作り出すことに成功した。残念ながら巷での評価は芳しくないが、自分は、『かぐや姫の物語』は人類への贈り物だと確信している。そして、今後の人生において、これ以上と思える作品に出会えなかったとしても驚きも後悔もない

 


経過観察2025_xxxx 最近のコンテンツ

遠方にいる友人たちや僅かながらのネット仲間に向けての生存報告をしたい。当然、最近自分が触れたコンテンツに対するコメントをもって生存報告とする。

 

映画版ルックバック
過剰に感情を煽る劇伴がまったく好きではなかった。素晴らしい絵とストーリーがあるのだから、音楽はそれに寄り添わせて欲しかった。


FLOW / Gints Zilbalodis

実際に監督が影響を公言しているが、ゲーム『ICO』のようなデザイン。音楽はミニマルな環境音楽。監督自身が音楽制作を担当しているとか。映像作品としても非常に素晴らしかった。可能であれば、映画館で観た方が良い作品。刺激物に囲まれた現代的生活を送っている人にとって、本作のような台詞のない静かな映画に没入する体験は一種の瞑想だろう。

 

Cornelius 30th Anniversary のライブに参加。人生で観たライブの中で間違いなくベスト。Cornelius は世界でただ1人、全く異なる次元の独自性で音楽を作っているように感じる。
Cornelius 30th Anniversary Set

 

[微分音+人工言語] Caftaphata (MV)

直近5~10年で最も衝撃的な作品と言っても過言ではないかもしれない。西洋音楽のベースである調律への挑戦の向こう側で聞こえる音を提示した極めて野心的な作品。言語、音楽、映像のすべてを1人で手がけられており、驚異的な才能と言わざるを得ない。

 



A Worm Welcom! / Louie Zong

ネオファンク。あまりに多作で追いつけていないが、彼の作品はほとんどお気に入りかもしれない。



HERE ヒア / リチャード・マグワイア

書店でジャケ買い。定点カメラで同じ部屋を描き続ける作品。ジャンルはグラフィックノベルとするのが無難だろうか。国書刊行会は信頼できる。


ジャケ買い。未読


衒学始終相談 / 三島芳治
三島芳治は作品を目にしたら必ずチェックする作者の1人。『児玉まりあ文学集成』がお気に入りだが、本作も負けず劣らず素晴らしい

 

DRCL/ 坂本眞一

漫画的擬音を意識的に排除しており、絵としての漫画のような美意識を感じる。時折挿入される夢のような場面が表現として非常に美しい。

#DRCL midnight children 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 

来るべき世界 / 手塚治虫

言わずもがな。


ねずみの初恋 / 大瀬戸陸
若き才能とは著者を表現するための言葉だと思う。ストーリー、画面構成、キャラクターなどのどこを取っても非凡。王道を外しているが嫌らしさはなく、大衆性を獲得していることにも驚きを隠せない。


オールアラウンドユー / 木下龍也
ここ数年、意識的にチェックする訳ではないが、現代短歌のエリアを書店でよく目にする。木下龍也は最もよく目にする歌人のひとり。何かにつけて音楽に関連付けてしまう自分の性分として、現代短歌のように意味・比喩・暗示が駆使された歌詞を見てみたいと思うようになった。万葉集古今和歌集にも興味が出てきている。3年程前、源氏物語を1巻読んでみたが、表現のあまりの美しさにカロリーオーバーして読むことをやめてしまった経験がある。

 

Wish It Was Easy  / Charlotte Day Wilson

 

 

bad guy / Billie Eilish

以前から気になっていたビリー・アイリッシュ。素直に素晴らしい作品。


TOMBOY / (G)I-DLE
韓国のアイドルグループ。作詞・作曲・プロデュースの全てをできるメンバーが1人いるらしく、とても驚いた。アイドルソングらしい刺激に次ぐ刺激というような曲。

 

秩父 / CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN
すでに界隈で有名な細野晴臣の孫が所属するバンド。演奏のうまさに舌を巻く


すべての、白いものたちの / ハン・ガン

ノーベル文学賞の受賞者ハン・ガン。自分、子供、読者、歴史などのすべてに対する配慮が行き届いた文章。これ以上に精緻で美しい文章は可能なのだろうか。

 

青野くんに触りたいから死にたい / 椎名うみ

未完だが文句なしの作品。霊体と化した彼氏と抱擁するために彼氏が電柱の中に入り、彼女がその電柱を抱きしめるシーンを目にした時、場面の多義性に天才であると確信した。特殊な場面が連続するが、リアリティラインが保たれているため嘘っぽくなく、理想的な虚構の表現だと感じる。リアルである必要はないが、リアリティは必要というのが自分のスタンス。

 

葬送のフリーレン
丁寧に作られた王道の作品。話題になるだけの説得力があった。極めて寿命が長いフリーレンが主人公。時の移ろいは、いつの時代も人を惹きつける。それは永遠への憧れであり、人間の創作における不朽のテーマだろう。

 

恋の門 / 羽生生 純

エゴン・シーレの絵柄で漫画。実写化される程度には話題になった作品らしいが、目や耳にした経験は1度もなかった。愚鈍に生きることも悪くないと思わされる作品。物語終盤、画家の主人公が同じく画家の父と再開するシーンが白眉。父はお世辞にも性格が良いとは言えないが、病に冒されて上手く描けなくなっても尚、肉体の内で燃え盛る創作意欲に突き動かされて絵を描き続ける。生きるとは何かを問いかける作品。

 

Pripyat / Marina Herlop
一昔前であれば、いわゆるエクスペリメンタルとされるような音楽。自分がまだこのような音楽を聴けることに喜びを感じる。

 

They Say it's Sprint / Blossom Dearie
ジャズの歌姫。
 

民族音楽大集成 / 小泉文夫(編纂)

適当なリンクがないので画像を拾った。レコードで購入したが非常に重くてかさばる。小泉文夫は日本の民族音楽大衆化の祖。彼がいなければ、坂本龍一民族音楽に目覚めることはなく、細野晴臣トロピカル三部作も存在しなかっただろう。当然、YMOも。

LP】民族音楽大集成 ANTHOLOGY OF WORLD 鬱陶し MUSIC 1・2 BOX セット レコード 全

 

経過観察20211002 今週のコンテンツ

先週に引き続き今週分。本・映画・漫画・音楽の4種類。

 

岩井俊二: 『Love Letter』から『ラストレター』、そして『チィファの手紙』へ』 / 夏目深雪

岩井俊二のこれまでのキャリアを振り返る本。情感たっぷりの「批評」にはあまり興味は持てなかったが、韓国や中国などのアジアにおける岩井俊二の受容のされ方が書かれていた章はとても面白く読んだ。90年代に韓国で黒澤明北野武などの日本映画が解禁されたが、圧倒的に人気を博したのは岩井俊二の『Love Letter』であり、現在も韓国国内での日本映画観客動員数1位は不動であるという。

 

漫画

ナイチンゲール伝』 / 茨木保

非常に丁寧に調査して書かれていてとても楽しめた。一般に「白衣の天使」として認知されている彼女だが、実際に看護師として働いたのは数年であり、看護学や病院の衛生管理などの理論面で功績が大きいことを知った。

 

 

映画

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』 / 岩井俊二

傑作とされているが、先日観た『Love Letter」に続いて本作も自分には合わなかった。少年期の美しさを捉えようとし過ぎるあまり、不自然に誇張された演技や演出がされていたように感じた。

 

音楽

偶然耳にしたOKAMOTO'S のヴォーカルのソロプロジェクト。感想は色々とあるが、歌詞についてのみ書くことにする。全体的に直接的な表現が多いことが自分に合わなかった。戦争反対の一言で済むのであれば、反戦映画は要らない。指先の僅かな動きなどから聴き手に無限のイメージを喚起させるのが優れた作品だと思う。作者の言いたいことは、それ以外の描写を通じて表現すべきものだと思っている。


 

今週の出会いでは、『ナイチンゲール伝』が望外に素晴らしく、近いうちに実際に本人が書いた著作にも手を伸ばしてみようと思う。

経過観察20210923 週間・習慣

インプットが少ない人に囲まれて生活することに慣れてしまっていたが、そんな人間にはなりたくないという思いが強くなってきた。少なくとも、本・漫画・映画・音楽を、毎週それぞれ1つ触れる習慣を作りたい。計画倒れは目に見えている気もするが、続けば儲けものの精神でできるところから始めてみようと思う。あまり肩肘を張らずに、細々と続けられたらと思う。

 

『零の晩夏』 / 岩井俊二

超写実絵画をめぐるミステリー小説。本業が映画監督の岩井俊二が書いた小説であるため、美文ではなかったが、あざとさのない簡潔な文章で良いと思った。

著者に絵画の素養があることから、芸術分野の描写が細かいことが印象に残っている。小説はレトリックよりも、ディティールの決まると思う。

 

フジモトマサル傑作集』 / フジモトマサル

書店で偶然手にして以来、いつか読んでみたいと思っていた漫画。思考は人間、肉体は動物という設定をベースに、そこで暮らす動物たちのシュールな日常を描いた作品。たわいもない会話の結論に当たる部分を大胆に省略することで独特の余韻を生み、アフォリズムのように感じさせる手法がとても気に入った。

 

『Love Letter』 / 岩井俊二

 岩井俊二の代表作とのことで観てみたが、あまり合わなかった。物語の核となる部分だと思うが、死んだ男の初恋の相手と婚約者の顔が全く同じという配役は疑問に思う。顔が好きな相手と恋しているだけという邪推してしまう。結局容姿で人を好きになるという皮肉と解釈できなくもないが、作風からして深読みだと思う。

また、祖父が疾走するシーンは表現・演出として過剰だったと思う。作品が作り物であることを意識させられてしまい、現実に引き戻されてしまった。色々と期待し過ぎていたのかもしれない。

 

Good Gravity / SASUKE 

Talk Like Beats というポッドキャスト経由で知った。アニメ・アイドルソング界隈で活躍する田中秀和が出演する会で、注目する次世代として紹介されていた。抑揚の効いたポップスが中々に好みだった。

 

書いていて思ったが、これを毎週続けることは果たして可能だろうか。