捏造日記

電脳与太話

音楽

趣味的活動再開

約半年ほど、趣味的なものを完全に排除して就職活動とその準備に集中していました。主にプログラミングをしてアプリを開発していました。就職活動に本腰を入れたのは、新型コロナが猛威を奮っていた先月のことです。正直、退屈極まりない自己分析なるもので…

Hazel Nuts Chocolate

全く名前も知らない日本のアーティストだが、良いものに出会った。Aメロの音程の跳躍が非常に心地よい。Hazel Nuts Chocolateという人(グループ?)。しかし、残念なことに、発表されているアルバムのほとんどが廃盤で価格が高騰している。 2000年代のこの手の…

ムッシュかまやつ 「Gauloise」

「あなたがいるなら」でチョーキングを解禁して話題となった(?)コーネリアスがチョーキングしながらブルースペンタを弾き散らかす非常に貴重な映像を発見した。キーはBm。 そういえば、巷で「Charが日本にマイナー9thを持ち込んだ初めてのギタリスト」のよう…

hide 「ピンクスパイダー」分析メモと感想など

最近は昔聴いたものを整理したい気分なのかもしれない。過去の自分の聴き返し作業は、何かと気恥ずかしく、思い入れで正当な評価が見えづらいという欠点もある。しかし、再評価で得られる恩恵はそれ以上に大きい。もちろん、聴き返して「これは駄目だ」と落…

テニスコーツ 「Baibaba Bimba」コード進行・分析メモ(+インディポップの過去話)

普段これ系のインディポップはコピーしないが、手慰みに。 以下の循環を繰り返すシンプルな曲。昇るコード進行は神聖な響き。 Dadd9 - Dadd9 on F# - G - A7 そういえば、これ系を聴いていた時もあった。今は心が汚れてしまったので、過去のモノ全てに共通し…

ラキムのリリック

ラキムの日本語wikiの誤訳(解説?)が中々に酷いと思った。 「ドント・スウェット・ザ・テクニック」のリリックには、『科学者たちは本質を見出そうとしている。哲学者たちは未来を予測しようとしている。そのために、連中は研究室に篭りっきりだ。しかしやつ…

スガシカオ「黄金の月」の解釈について

先月辺りでしょうか。「黄金の月」を聴いている時、「結局これは何が言いたいのか」が気になって仕方がなくなりました。うんうんと頭を抱えていると、あるヒラメキがありました。家に帰ってそのアイデアを紙に書き出して整理すると、面白いことに気付きまし…

Elizabeth Frazerのルーツを巡る

Elizabeth Fraser(以下:リズ)の声を初めて耳にした時の衝撃は強烈でした。「これは恐らく自分の全く知らない世界(ルーツ)から来たものだろう」と直感しましたが、その正体を掴めない状態が長く続きました。理由は簡単で、目につきやすいところに答えがない…

日本の音楽の正体を探して

「芸術の良し悪しは主観」「みんな違ってそれでいい」のような八方美人的感想はつまらないので、好きに書こうと思います。書こうと思った理由はいくつかありますが、日本国内において、海外の音楽を直接的に模倣しているような音楽が評価されている現状に賛…

コード進行・分析メモ  B.J Thomas「Raindrops keep fallin' on my head 」

B.J Thomas「Raindrops keep fallin' on my head 」 バカラック御大の大名曲。歌詞も涙が出るほど素晴らしい。 アメリカンニューシネマ系の映画が好きな人は必ず知っているはず。 セカンダリードミナント以外は、特筆すべきダイアトニック外のコードはなし。…

コード進行・分析メモ Velvet Underground 「After Hours」

Velvet Underground 「After Hours」 Velvet Underground は、音楽好き界隈の王様と言ってよい。 形式化された近年のロックにありがちな強烈なカタルシスを約束しない静謐な音楽は、飽きがくることがなく、噛むほどに味が染み出る。音楽好きの中で、果たして…

コード進行・分析メモ Mild High Club 「kokopelli」

Mild High Club 「kokopelli」 何故かヒップホップの“当たりレーベル” Stone Throw に所属するサイケデリックなバンド Mild High Clubのお気に入りの曲。アルバム全体を覆うダルさを分析したくなった。 1曲目の「Skiptracing」も非常に良い曲で分析したけれ…

コード進行・分析メモ  ミツメ「煙突」

収録アルバムは以下。『eye』は、amazonで「入荷未定」となって価格が高騰しているのを見かけたので、欲しい人は早めに手に入れるのが良い。 eye アーティスト: ミツメ 出版社/メーカー: mitsume 発売日: 2012/09/22 メディア: CD 購入: 1人 クリック: 17回 …

現代最高のベーシスト MonoNeon とは?

MonoNeon の衝撃 MonoNeonは、ベースの歴史を変える可能性のある存在です*1。Jimi Hendrix や Jaco Pastorious などの稀代の天才と同様、好きなジャンルに関係なく一聴の価値はあると思います。しかし、日本語で書かれた情報があまりにも少ないので、この記…

アニソンとの格闘と出会い

音楽オタクを自称するのであれば、安易な洋楽オタクに堕落するのではなく、洋楽・邦楽・時代などの要素に左右されず、あらゆる素晴らしき音楽を探求し愛でるのが正しい音楽オタクの正しい姿勢だと思っています。 ただ、正直言ってアニソンには抵抗があったこ…

2018年、よく聴いた音楽まとめ

例年通り、今年も雑多に音楽を聴いた。 もちろん、現行物も聴いた。しかし、今年は50年代以前の音楽の魅力を再確認した。今の自分には、古い音楽の方が目新しく感じる。あまりに馴染み過ぎていて自然に聞こえているだけの可能性も高いが、現行のシーンと50年…

音楽との距離感と知覚の限界

300日近くブログを更新していなかったようですが、何やら今月のアクセス数が100を超えたというお知らせを見て驚きました。今は、世間との接点が少ない生活を送っているので、もし何らかの形で“誰か”に貢献できているのであれば、とても嬉しいことです。 今年…

2016年よく聴いたもの

世界はいつでも面白い音楽で満ちていると思っているけれども、 今年は、例年に比べて新しい音楽に手を出さない年だった。 同時代性に固執せずに、本当に良いと思ったものを時間をかけて何度も聴きこうと考えたからだと思う。 御託もほどほどに、2016年の音楽…

コード進行からの解放

コード進行は、幾つかのコードを規則的に組み合わせるだけで、簡単に楽曲に表情を付加することのできる音楽表現を拡張する極めて強力な要素だ。 典型的な進行を機械的に組み合わせることで特定のイメージを喚起させる音楽を量産することも可能だ。例えば、サ…

音楽と本質

ある音楽を好きになる際、その「好き」はその音楽の本質的良さを理解したためなのか、あるいは単なる適用による慣れがもたらした「好き」なのかの区別は困難を極める。身も蓋もないことを言って終えば、それらは明確に区別をする必要もないことだろう。 ただ…

楽曲分析 No.2 「California 」Grimes

Grimesの4枚目のアルバム『Art Angels』の2曲目が「California」 大陸を感じさせるメロディが印象的な曲 楽器を始めたばかりの人でも、簡単なので是非弾いて欲しい。初心者ギタリストでも簡単に弾ける。バレーコードなんて無視して3弦から1弦まで鳴らすだけ…

楽曲分析 No.1「In My Room」Beach Boys

「In My Room」は1963年に発表されたアルバム『Surfer Girl』収録 Brian Wilson による流麗なメロディが特徴の楽曲 www.youtube.com コード進行は以下(耳には自信がないので間違いがあればご指摘ください) 原曲キーは、B major 応用し易くするためにディグ…

現行の南アフリカ音楽、KwaitoからGqomまで

南アフリカで誕生の「Gqom(ゴム)」という新たなジャンルの音楽がUKで注目を集め始めているらしい。 知ったキッカケは、meltingbot の以下の記事。 まず、前身とされるKwaitoについて調べた。 いくつかコンピを発見したので、その中から幾つか。 Kwaitoのwik…