捏造日記

電脳与太話

経過観察20201102 東京

世界でも有数の情報集積地の東京で生活することは、様々な刺激に囲まれることである。「文化的資本」の少ない田舎とは異なり、ただ生活しているだけで、知らないことに出会える。そして、一度知ってしまえば、そこから広げることはそう難しくはない。定額制…

経過観察20201028 忙殺

何事も極端になりがちな自分の性格的問題が原因と思われるが、7月に働き始めて以来、趣味の時間をほとんど取れていない。リモートワーク中心の仕事で、出勤が必要となった際の電車移動でのわずかな時間が唯一のまとまった読書の時間である。側から見れば、完…

経過観察0909

最近読んだ文章の中でも白眉。自分が「一般」ではないことを自覚しながらも、それとの接点を探そうとする心の機微は、純文学的薫りさえする。門外漢による解釈やべき論は無用で、ただひとつの現実として見つめたい。

経過観察

環境音楽(Kankyo Ongaku)とラベリングされた日本音楽が次々に発掘されているようだが、ヒットソング、ディズニー、ジブリのジャズやハウスアレンジが評価される日も遠くない気がしてくる。 割と最近気に入っているもの(≠最近知ったもの)を思いつく順に幾つか…

一切皆名盤

極めて退屈に感じる音楽であっても、それが形成される過程に思いを馳せた途端、相対する音に凝縮された人類の歴史が語りかけてくる。偉人伝の羅列的な音楽観からすれば名盤こそ至高であろうが、音楽的素養のない人々が鳴らす音にも、生物学的遺伝子と文化的…

趣味的活動再開

約半年ほど、趣味的なものを完全に排除して就職活動とその準備に集中していました。主にプログラミングをしてアプリを開発していました。就職活動に本腰を入れたのは、新型コロナが猛威を奮っていた先月のことです。正直、退屈極まりない自己分析なるもので…

最近の読書と感想

たまには読書記録でも。 『ポピュラー音楽の世紀』中村とうよう 消化中。涵養にはもう少し時間がかかる。 「オリジナルとは何か」「文化とは何か」といった視点を揺さぶられる好著。宗主国に押し付けられた音楽を従属国が逞しく消化・アレンジし、新たな音楽…

2019-1007 ギター練習メモ

普段どのようにギターを練習をしているかを少し書く。私のギター練習は、基本的に指板理解を中心としたもの。面倒な筋力トレーニング的反復を要する練習はしない。まともな練習メニューを考えるとどうしてもジャズに近くなる。しかし、曲を引き立てるのでは…

Hazel Nuts Chocolate

全く名前も知らない日本のアーティストだが、良いものに出会った。Aメロの音程の跳躍が非常に心地よい。Hazel Nuts Chocolateという人(グループ?)。しかし、残念なことに、発表されているアルバムのほとんどが廃盤で価格が高騰している。 2000年代のこの手の…

ムッシュかまやつ 「Gauloise」

「あなたがいるなら」でチョーキングを解禁して話題となった(?)コーネリアスがチョーキングしながらブルースペンタを弾き散らかす非常に貴重な映像を発見した。キーはBm。 そういえば、巷で「Charが日本にマイナー9thを持ち込んだ初めてのギタリスト」のよう…

hide 「ピンクスパイダー」分析メモと感想など

最近は昔聴いたものを整理したい気分なのかもしれない。過去の自分の聴き返し作業は、何かと気恥ずかしく、思い入れで正当な評価が見えづらいという欠点もある。しかし、再評価で得られる恩恵はそれ以上に大きい。もちろん、聴き返して「これは駄目だ」と落…

Venus Peter 「Every Planets Son」コード進行 曲メモと感想

昔聴いていたものをふと思い出し、せっかくなのでコピーした。まさに渋谷系のサウンド。ベースラインが結構動く。オリジナルアルバムは廃盤っぽいので入手したい人はこちらから。「Every Planets Son」は、オリジナルアルバムでもベスト盤でも1曲目なので、…

テニスコーツ 「Baibaba Bimba」コード進行・分析メモ(+インディポップの過去話)

普段これ系のインディポップはコピーしないが、手慰みに。 以下の循環を繰り返すシンプルな曲。昇るコード進行は神聖な響き。 Dadd9 - Dadd9 on F# - G - A7 そういえば、これ系を聴いていた時もあった。今は心が汚れてしまったので、過去のモノ全てに共通し…

Bjork「Human Behaviour」 分析メモ

一聴してわかる通り、Bjorkの曲は普通ではない。専門的な音楽知識がない人でも明らかに何かが違うことに気付くと思う。その直感は確かで、実際に分析をしててみると、不可思議な箇所が浮かび上がってくる。 最近、「Human Behaviour」を分析した。 ベースの…

コード進行メモ 山本精一「ラプソディア」

前衛音楽愛好家の作るポップスは、格別の味わい。名曲。 ギターを所持andコード譜が読めるandこの曲が弾きたい、という3つの条件を満たす日本人がきっと1000人くらいいるはずなので、その人たちの助けのために。 Verse 1 Am7 Verse 2 C - C#dim - Dm9 - C on…

20190823 電脳スクラップブック

タイトル通り、ここ最近で興味を持ったことを切り貼りするスクラップブックのようなものを作ってみました。見る人が見れば面白いかもしれません。 ・『夜の木』 全てがハンドメイドという画期的な絵本。手漉き紙に、シルクスクリーンで一枚ずつ刷られ、製本…

ラキムのリリック

ラキムの日本語wikiの誤訳(解説?)が中々に酷いと思った。 「ドント・スウェット・ザ・テクニック」のリリックには、『科学者たちは本質を見出そうとしている。哲学者たちは未来を予測しようとしている。そのために、連中は研究室に篭りっきりだ。しかしやつ…

制限・自由・内田裕也

彼女との生存確認程度のLINEを除けば、ここ1週間~2週間くらいは無言で生活する日がほとんどだった。社会的には間違いなく「おしゃべりな人」という印象をもたれていると思うが、昔から過剰接続を忌避しているきらいはある。だから、高校生の頃と変わらず同じ…

最近のこと

某SNSアカウントを消した。日々の発見をノートにまとめていて、そのアウトプットの場として活用していたが、負の面が多いと感じたので消した。改善可能な悪癖は可及的速やかに排除すべしの精神に従った。暇つぶしにしては退屈で、有益な情報を得るにはノイズ…

スガシカオ「黄金の月」の解釈について

先月辺りでしょうか。「黄金の月」を聴いている時、「結局これは何が言いたいのか」が気になって仕方がなくなりました。うんうんと頭を抱えていると、あるヒラメキがありました。家に帰ってそのアイデアを紙に書き出して整理すると、面白いことに気付きまし…

Elizabeth Frazerのルーツを巡る

Elizabeth Fraser(以下:リズ)の声を初めて耳にした時の衝撃は強烈でした。「これは恐らく自分の全く知らない世界(ルーツ)から来たものだろう」と直感しましたが、その正体を掴めない状態が長く続きました。理由は簡単で、目につきやすいところに答えがない…

愛×アキバ×桃井はるこ

桃井はるこの自伝的作品『アキハバLOVE』を読んだ。最近興味のある電波ソングについての情報目的で購入した本だったが、「まえがき」を読んだ時点で、予想をはるかに超える素晴らしい本だと確信した。この本に初めて触れる人の感動を奪いたくないので詳細は…

電波への道程

※知り合い以外が見ることを想定していない記事です。 何やら電波ソングのbotによって拡散されてしまったようですが置いておきます。この記事は自分と友人が考えるための共有メモのようなものです。毎日のように加筆・推敲を繰り返しているので、注意してくだ…

今年聴いた音楽ベスト+ベストアルバム2018

今年は、現行ものはほとんど聴きませんでした。 つまみ食い的にMitski、BTS、Snail Mail、Lotic、Objektなどの流行り物(?)に手を出したりしてみたものの、どうにもしっくりこない。いつのまにか耳が慣れてしまった海外インディものより、エーチャン(E.Yazawa…

日本の音楽の正体を探して

「芸術の良し悪しは主観」「みんな違ってそれでいい」のような八方美人的感想はつまらないので、好きに書こうと思います。書こうと思った理由はいくつかありますが、日本国内において、海外の音楽を直接的に模倣しているような音楽が評価されている現状に賛…

コード進行・分析メモ  B.J Thomas「Raindrops keep fallin' on my head 」

B.J Thomas「Raindrops keep fallin' on my head 」 バカラック御大の大名曲。歌詞も涙が出るほど素晴らしい。 アメリカンニューシネマ系の映画が好きな人は必ず知っているはず。 セカンダリードミナント以外は、特筆すべきダイアトニック外のコードはなし。…

コード進行・分析メモ Velvet Underground 「After Hours」

Velvet Underground 「After Hours」 Velvet Underground は、音楽好き界隈の王様と言ってよい。 形式化された近年のロックにありがちな強烈なカタルシスを約束しない静謐な音楽は、飽きがくることがなく、噛むほどに味が染み出る。音楽好きの中で、果たして…

コード進行・分析メモ Mild High Club 「kokopelli」

Mild High Club 「kokopelli」 何故かヒップホップの“当たりレーベル” Stone Throw に所属するサイケデリックなバンド Mild High Clubのお気に入りの曲。アルバム全体を覆うダルさを分析したくなった。 1曲目の「Skiptracing」も非常に良い曲で分析したけれ…

コード進行・分析メモ  ミツメ「煙突」

収録アルバムは以下。『eye』は、amazonで「入荷未定」となって価格が高騰しているのを見かけたので、欲しい人は早めに手に入れるのが良い。 eye アーティスト: ミツメ 出版社/メーカー: mitsume 発売日: 2012/09/22 メディア: CD 購入: 1人 クリック: 17回 …

マイルス・デイヴィスの歌

インストゥルメンタルヒップホップの伝説、DJ Krush があるインタビューで、「マイルスは自分のしていたことをずっと昔にしていた」と語っていた。 マイルスとの出会いは高校生の時。初めて聴いた時の印象は、中高音が耳に刺さるようで痛いという感じだった…